平成26年度実施事業報告

1.避難所運営訓練を通した地域コミュニティ再生事業

A 避難所運営訓練を通じ、地域における中学生の係りを学ぶ

中学校区等を中心とした自主防災組織や町内会で避難所運営委員会を設置し、避難所運営訓練を企画・運営する。訓練当日は地域住民及び中学生が参加。実施会場は災害時の避難所ともなる中学校体育館で実施。防災・地域復興及び地域コミュニティの再生モデル的な取組みとして実施し、その効果や課題を明らかにし、今後の防災訓練及び防災教育につなげる。

<青森市原別地区>
  1. 2014年5月28日 第1回避難所運営委員打合せ会議
  2. 2014年7月10日 第2回避難所運営委員打合せ会議
  3. 2014年8月17日 青森市原別地区 避難所運営訓練
  4. 2014年9月6日 ふりかえり
<おいらせ町>
  1. 2014年5月8日 第1回避難所運営委員打合せ会議
  2. 2014年6月10日 第2回避難所運営委員打合せ会議
  3. 2014年8月3日 おいらせ町 避難所運営訓練
  4. 2014年9月30日 ふりかえり

B ヒント集を活用した避難所運営訓練

平成25年度にあおもり被災地の地域コミュニティ再生支援事業実行委員会が作成した「男女共同参画の視点を取り入れた『安心できる避難所』づくり訓練ヒント集」を活用し、地域住民が主体的に避難所運営訓練を実施する。

<階上町>
  1. 2014年8月25日 避難所運営委員打合せ会議
  2. 2014年9月5日 階上町避難所運営訓練
<三沢市>
  1. 2014年9月5日 避難所運営委員打合せ会議
  2. 2014年10月5日 三沢市 避難所運営訓練
<八戸市>
  1. 2014年10月14日 避難所運営委員打合せ会議
  2. 2014年11月15日 八戸市 避難所運営訓練

2.地域人材育成事業

東日本大震災の経験から見えてきた男女共同参画に係る課題解決を目指して、男女共同参画の視点をもった地域の人材育成に取り組む。

C 女性地域リーダー養成研修

災害時のリーダーや委員会等へ登用できる女性の人材育成を目的とする。

  1. 2014年8月20日階上町 女性のための防災力UP講座
  2. 2014年11月26日三沢市 今日から役立つ女性の発信力養成講座~地域づくりに参画できるチカラを!~
  3. 2014年11月27日八戸市 今日から役立つ女性の発信力養成講座~地域づくりに参画できるチカラを!~

D 学びの場「地域防災教育」

男女共同参画の視点をもって、防災・復興等に取り組める人材の育成を目的に、青森県内被災地を中心とした社会教育施設等で出前講座を実施する。

  1. 2014年7月19日八戸市小中野公民館 地域の防災力UP講座
  2. 2014年8月21日階上町ハートフルプラザはしかみ 地域の防災力UP講座
  3. 2015年3月14日野辺地町中央公民館 地域の防災力UP講座

E 「やさしい日本語」が外国人の命を救う

災害時、外国人被災者のすべての人が英語ができるわけではない。また被害情報等を多言語に翻訳している時間がないのが現実である。そこで「やさしい日本語」が必要である。災害時の支援者等が現状を理解し、「知り」、「学び」、「考える」ことで、多様な人たちへの配慮ができる支援者の育成につなげる。

  1. 2014年6月15日アピオあおもり 「災害時における多様性配慮」を学ぶワークショップ 「やさしい日本語」が外国人被災者の命を救います

3.被災住民支援事業

F 被災住民の学びと交流の場

平成24年度、25年度に実施した「被災住民の学びの場とカタリバを通じた生きがい事業」の継続事業として実施。学習会や交流会を定期的に実施することで被災者の精神的自立支援につなげ、被災者の孤立化も防いでいく。

  1. 2015年2月15日 学習会と交流の場(1)「青森の冬~津軽こぎん刺し体験&おしゃべりタイム」
  2. 2015年3月22日 学習会と交流の場(2)「今、伝えたいこと~福島から希望が繋がる農縁づくり~」
  3. 2014年10月2日~10月28日 「災害と男女共同参画~被災女性応援パネル展~」

4.地域コミュニティを支援する「人」と「情報」事業

G 支援する『人』とネットワーク

東日本大震災時には、乳幼児など小さな子どもをもった母親の負担と不安は増大した。保育所も被災し、子どもを預ける場所もないという状況の中で、母親同士の「預け合い」、地元の子育て支援NPOや市民団体による「子どもの一時預かり」を行った。このことについて、県内の子育て支援等に関わっているNPOや団体等で災害時の「助けあい」「一時預かり」について学ぶワークショップを開催し、ネットワークづくりをし、地域コミュニティの支援につなげる。

  1. 2014年10月2日 公開講演会「東日本大震災…その時、母親が本当に必要とした支援」
  2. 2014年10月2日 子育て支援者第1回ワークショップ
  3. 2014年11月18日 子育て支援者第2回ワークショップ
  4. 2014年12月5日 子育て支援者第3回ワークショップ

H 支援につながる『情報発信』

  1. HP等による情報発信http://www.aomoricombiz.co.jp/hinanjyo
  2. デジタルアーカイブhttp://w-archive.nwec.jp/il4/meta_pub/G0000002wd

男女共同参画の視点を取り入れた『安心避難所づくり』4年間の取組み記録

男女共同参画の視点を取り入れた『安心避難所づくり』4年間の取り組み記録 表向きは「安心避難所運営訓練」という防災訓練ですが、本事業の意義は男女共同参画の視点を持つ住民の育成とまちづくりです。固定的な性別役割分担意識に起因する困難が様々に生じた被災体験に学び、誰もが安心して暮らせるコミュニティーとしての再生を、住民自身の手で果たせるようになることを最終目的として取り組んできました。
この「4年間の取組み記録」を参考にし、今後、沢山のまちや地域で「安心避難所づくり」に取組まれ、災害・復興における住民主体のコミュニティの再生に繋がることを祈念するものです。

全データダウンロードはこちら

男女共同参画の視点を取り入れた『安心避難所づくり』4年間の取り組み記録

各章ごとのデータダウンロードはこちら

第1章 4年間の事業展開 第2章 避難所運営訓練を通じた学習成果 第3章 「学び」から「実践」へのプロセスの成果 第4章 寄稿 地域における取組みの成果と今度 第5章 まとめ 新聞から見る取組み 実行委員会名簿

「安心避難所づくり」実施モデルカード

平成27年度に3市2町で実施した「避難所運営訓練」を、実施主体・形態の違いなどを示した実施モデルカードを作成しました。各自治体や自主防災組織がそれぞれの地域の特性にあった形を選択し、参考にしていただければと思います。
※ご自由にダウンロードしてお使いください。
おいらせ町:地域住民が主体となりながら運営委員会で事業内容を練り上げていく
青森市:町内会の女性が中心になりながら組織された運営委員会
三沢市:公民館を拠点にし、自主防災会が中心となって地域住民ととも手に実施
八戸市:公民館を拠点にし、自主防災会が中心となって地域住民とともに実施
階上町:中学校の学校行事に位置づけながら住民とともに訓練を実施

男女共同参画の視点を取り入れた『安心できる避難所づくり』3年間の取組み

男女共同参画の視点を取り入れた『安心できる避難所づくり』 東日本大震災から4年。その教訓を次につなげるために取り組んだ、「男女共同参画の視点を取り入れた『安心できる避難所づくり』」。  その目的は、(1)研修や実践を通して、男女のニーズの違いへの配慮等が避難所生活において必要であることなど、男女共同参画の視点からの災害対応について理解を深める。(2)災害時における女性の参画と女性リーダーの育成をめざす。  取組んだ「避難所運営訓練」により、参加者それぞれの気づきや体験のひとつひとつが男女共同参画社会の形成につながることを実感できました。3年間の取組みや成果をまとめましたので、ぜひ、ページを開いていただければ幸いです。
男女共同参画の視点を取り入れた『安心できる避難所づくり』3年間の取組み

男女共同参画の視点を取り入れた「安心避難所づくり」ハンドブック

「安心避難所づくり」ハンドブック 東日本大震災を契機に、防災・復興の各段階において、男女のニーズの違いなど男女双方の視点に配慮した体制づくりの必要性が再認識されました。
県は、青森市及びおいらせ町において住民の方たちと一緒に「安心できる避難所づくり」をテーマにワークショップを実施し、男女共同参画の視点から防災・復興における課題解決に取り組んだ結果を反映させ、このハンドブックを作成しました。
御活用に当たっては、青森県ホームページよりダウンロード可能です。 青森県庁HP 男女共同参画の視点を取り入れた「安心避難所づくり」ハンドブック

男女共同参画の視点を取り入れた安心できる避難所づくりヒント集

安心できる避難所づくりヒント集避難所生活が長引いた時、少しでも心地よい環境づくり、多様な人たちに配慮した避難所運営ができるよう、訓練を繰り返すことが大切です。
そして、それは地域のリーダーの育成と地域コミュニティの再生にもつながります。 男女共同参画の視点を取り入れた安心できる避難所づくりヒント集

このページのトップへ